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東郷織物工場

 
     
     
 
昭和22年に東郷治秋が新天地を求めて鹿児島より都城に工場を移し、永江明夫と二人で現在の製品の基礎を作りました。25年に法人化し企業組合東郷織物工場を設立しました。
その後永江明夫が平成14年まで代表理事に就任し、現在は谷口邦彦が代表理事を務めております。当工場の基本理念は誠実なもの作り、独自の製品作りです。緻密な絣物の高級品からカジュアルな洒落絣等いろいろと作っております。
木綿を素材とし、薩摩絣、草木染の大島紬、しゃり感があって涼しげな夏大島の3種類を完成させました。


 
 
永江明夫の紹介


 
     
     
 
大正4年、奄美大島に生まれる。旧制福井高等工業〈現国立福井大学の前身)建築家卒。卒業後、清水建設に就職。昭和17年東郷治秋の長女、幸と結婚。戦後、昭和22年シベリアから復員。帰還後義父、治秋と共に東郷織物を運営。次々と新しい仕事に着手し、研究開発を経て色大島の完成を見る。 さらに木綿による今日の現代薩摩絣の礎を築く。

若々しく、美しい色彩は、版画や絵皿にも随所にあらわれている。これからも独自の泥染めに果敢に挑戦中。

昭和 54年 11月 現代の名工に選ばれる
昭和 60年 11月 都城市、市民文化賞授賞
平成 9年 11月  宮崎県、県文化賞授賞
平成 10年 11月 黄綬褒章授賞
 
 
     
   永江明夫のデザインのモダンアート  
     
     
   永江明夫の俳画 奥の細道シリーズ

 
   

工房の案内

 
     
     
     
 
 製造工程の流れ

 
       
       
  図案調整
意匠図の模様を
コンピューターで描き分けていく 

締め機による絣括り
精巧な絣は手括りでは無理
織り締めは男の力で
 
 
       
   藍染め
藍甕に何度も浸して染められる
他に梅、五倍子、よもぎ、
黄はだ、桜染めなど
 絣むしろ
締め機による絣括りの後に
藍染めされた絣糸
 
       
       
   製織
絣むしろを解いて
水洗いされた絣糸を
高機で織る

 絣合わせ
亀甲、蚊絣、ジャジャ(十字の半分)など
細かな絣が入り組んでいるため、
7cmくらい織っては絣の
点を針の先で合わせて調整する
 
       
 
夏大島

     
     
  夏大島:黒地の白蚊絣詰とんぼ柄     芭蕉布の帯をさりげなく締めて  
   
昭和30年代の前半頃から作り始めました。初期の製品はちょっとごわつき感がありましたが徐々に変え、今のようなさらっとした感触のものを作っております。

糸素材は絹糸の右巻き左巻きそれぞれに強く撚りをかけその二つを併せたものを使用します。とてもデリケートな糸なので加工、織りの時に苦労します。製品の特徴としては程よいしゃり感とすけ感は他社製品にはない当工場独特のものです。織り上がった反物を当工場で水に通して天日干しの整理をすることによってできる風合いなのです。

お召しになる時期としては5月頃から9月頃まで大丈夫です。夏大島といいましても程よい、すけ感ですから単の感覚で着用なさってください。最近の気温は暑い時期が長いので体にとって涼しくて楽な着物が一番です。


強撚糸の絹糸を素材にした薄物の大島紬です。独特のシャリ感とすけ感がとてもすてきです。一度身につけたら忘れられない感触の最高級の織物です

 
 
大島紬

     
     
  草木染の大島紬: 梅染              よもぎ染の大島紬  
   
素材は、絹糸のしなやかな肌触りの大島紬。伝統の技術を守りながら製作しております。

精緻な数々の絣の組み合わせと、梅椎、黄ハダ、藍、などの草木染により様々な模様が生み出されます。

古典柄、自然の草花をモチーフに展開され た模様などです。

また、近年は永江明夫のデザインによるモダンな抽象柄も製作しております。泥染めの地に踊るように散りばめられた色・色・色。見ているだけでも楽しくなります。

大島紬は、贅沢さをさり気なくひそめ、おっとりと装うにふさわしい逸品です。 梅、五倍子、檗、よもぎ、杉などの草木染めの糸を使い淡く柔らかい色調と亀甲絣使いによる柄だしが特徴となっております。

大島紬は古来奄美大島では上流家庭の婦女子が自家用として染織りした古代織物です。その原産は中国やインドや西域諸国です。それらの国々との交通により染織の技術を学びました。

享保の頃より手括りの真綿や絹糸の絣紬はテーチ木と泥染めの糸をいざり機で織る大島独特の染織が続きました。明治16年に永江伊栄温によって能率の高い長機が開発されさらに明治34年には手括りによる絣作りから締機による絣作りを発明して飛躍的に生産を伸ばし全国に広く販売されるようになりました。

                                                茂野幽考 著 大島紬の歴史より

 
 
薩摩絣:藍染

 
     
     
   図案・永江明夫直筆漢詩  
   

細番手の綿糸を素材に大島紬の絣の技法を用いた究極の綿織物です風合いは絹のようにしっとりとして独特の艶があります


昭和30年頃から東郷治秋、永江明夫の二人で開発し、試行錯誤の末、現在の薩摩絣を完成させまました。藍甕を40回程出たり入ったりして染めた深くて濃い藍色と生成りがおもな色です。
商標には武者小路実篤氏の書を使わせていただいております
 

 
  東郷織物 NAギャラリー; 数寄屋袋 小物入れ 夏大島のコサージュ  
             
   みやこつむぎ